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複利の計算を自分で作る方法
「複利効果を知り、実際に積み立てや資産運用をやり始めたいけど、いくら積み立てればいいのか決めかねてる。」
「複利の概念はわかったけど、実際にどのくらい積み立てればいくら貯まるのかがわからない。」
例えば毎月3万円と5万円ためた場合はどうなるんだろうそのような時は、自分で複利の計算シートを作り、手元で管理するのがオススメです。
複利計算や積み立て計画はエクセルがお勧めです
インターネットで”複利計算”と検索すればフリーツールがたくさん出てきて非常に便利ですが、ブラウザのため一度作って放置しがち。色々なケースを検討し、いつでも手元に置いておくと言う点ではエクセルで自分で作るのがオススメです。
こんな方におすすめ
- 様々なケースや変数に対応できる (例) 複利のパーセンテージを変えたり
- 色々なパターンを比較できる (例) 3% と 5% でどう違うのだろうと比較
- 手元に残せる
動画解説はこちら
実はそんなに難しくないエクセルでの複利作り(所用10分程度)
結論から言うと、以下の式を組んでいきます。一つ一つは以下のStepで解説していきます。
B | C | D | E | F |
年数 | 積み立て額 | 金利 | 運用結果 | 運用額合計 |
(年目) | (万円) | (% / year) | (万円) | (万円) |
1 | 12 | 3% | =C*D | =E+C |
2 | =F + $C$ | =D(金利) | 上と同じ | 上と同じ |
2年目の積み立て額の"$C$"はセルの固定記号を使っています。これで毎年1年目に決めた毎年の積み立て額を翌年以降の積み立てていく事を反映してます。
メモ
$C$について この$マークはセルの固定といって、通常エクセルのセルをコピーしそのほかの場所に貼り付けをすると、それに伴って参照先のセルも移動するのですが、このマークをつけておくと、常に同じところのセルを参照できるものです。結構使い所が多いもので仕事でもよく使っています。
Step1 - 積み立て金額と金利の欄を作る
最初に1年での積み立て金額の欄と金利の欄を作ります。今回は1ヶ月で1万円なので年間12万積み立てられるもの、年間の金利(配当利回り)の2つの欄を作ります。この数字は後でも変更可能なので今は仮に置いておきます。
Step2 - その年の運用の結果を作る
最初に記入したものを掛け合わせてその年の金利(配当)による収入を出します。
Step3 - その年の運用の結果を作る(合計)
先ほど出した運用の結果と運用前の金額を合計して、その年の終わりに手元にある金額を出します。ここが金利(配当)を得た結果その年の終わりに手元にある金額になります。
Step4 - 翌年の積み立てを行う
2年目は1年目の運用額に、新たに積み立てる金額を足した額がスタートになります。ここでは毎年12万円を積み立てるとしたため、2年目の最初のセルにこれらを足した金額を入れていきます。
Step5 - 翌年の金利と運用結果を出す。
2年目以降は1年目と同じ事を出すために1年目のセルをコピーしていくだけです。
Step6 - 3年目以降は2年目のセルを丸ごとコピーする。
3年目以降は2年目で作ったものをコピーして必要な年数までセルを埋めていきます。そうするとそれぞれの年数での積み立て金額を反映した運用額が手に入るようになっています。
Step7 - 積み立て額、金利(運用率、配当)を変えて色々なパターンを見てみる。
エクセルの関数は打ち込んであるため、黄色の2箇所を変えるだけで、自分が見たいシナリオを見ることができます。以下は積み立て額を60万(毎月5万円)にしてみた結果です。
毎月3万円で1000万の積立結果はこちらも参照ください。
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【複利とは】 / 毎月3万円で1000万円を貯める方法
目次20年間の積立投資の結果は複利とは複利は宇宙で最もパワフルな力だ / アインシュタイン単利と複利の違いは複利は時間をかけることで大きな効果を得られる100万円を複利(3%)で20年運用した場合とは ...
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終わりに
一度シートを作ってしまえば手元に保管しておき、定期的に運用計画をチェックしましょう。またシートを見ることで積み立てのモチベーションともなります。やはり積み立ては単純作業、誘惑も多くその中で目標に向かって継続できますよう。
年代別の複利の効果に関してはこちらの記事を参照下さい。
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