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20年間の積立投資の結果は
VTI (バンガード・トータル・ストック・マーケットETF) の積立結果
- 月1万円の積立で約594万 (年間配当は約12万円)
- 月5万円の積立で約3,410万 (年間配当は約61万円)
米国株式をやっていると有名であるバンガード社が運営するインデックス型ETFのVTIです。
こちら過去の株価の推移、配当金、過去の積立のシュミレーションなどを以下で見てみます。
VTIとは
バンガード社が運営するティッカーシンボルはVTI。
正式名称は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」と呼ばれています。運営会社のバンガード社は1976年に個人投資家向けのインデックス・ファンドを世界で初めて米国の個人投資家向けに設定した業界老舗です。
運用の方針としてCRSP USトータル・マーケットインデックスをベンチマークしており、これにより米国株のほぼ100%に分散投資が実質可能になります。また年間の管理報酬も0.04% と低コストであり、近年の積み立てNISAの投資先として多くの投資家から人気があるETFです。
メモ
- CRSP USトータル・マーケットインデックスとは株式指数の一つで、4000以上の米国株式の時価総額のおよその平均を表す指標
- ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」と言われます。一般的に投資信託は非上場であり、取引に制限があります。それに対し、株式に上場している上場投資信託は株式同様、証券取引所の取引中に自由度の高い売買が可能です。一般的な投資信託では非上場のため、取引が1日1回、取引価格が基準価格などの制限があります。
CRSP USトータルマーケットインデックスについて
こちらは運営元のCRSPのサイトからの引用です。
米国の投資可能な株式市場のほぼ100%に相当する、メガ、ラージ、スモール、マイクロキャピタル全体で約4,000の構成銘柄が、CRSP USトータルマーケットインデックスを構成しています。
Nearly 4,000 constituents across mega, large, small and micro capitalizations, representing nearly 100% of the U.S. investable equity market, comprise the CRSP US Total Market Index.
引用 http://crsp.org/products/investment-products/crsp-us-total-market-index
VTIの過去の株価
20年前の株価は $52.7 で現在まで以下のように推移しています。以下のグラフは簡易的に1年間の終わりの株価をとったものです。途中で下落や平行線の場面もありますが、上場以来順調に右肩上がりです。*2020年は簡易的に1月時のものを使用。
VTIを月に1万円で20年間積み立てていたとたとすると
毎年買い続け、再投資の条件としては以下を設定します。
年間購入が12万と月に1万程の設定としました。
メモ
- 毎年$1200 (約12万円) の株式を購入 (月々1万程度の積み立て)
- 配当金に関しては再投資して、株を買い増しする
- 配当金、過去の株価はYahoo Financeを参照
- 為替は簡易的に考慮せず USDでの積立、日本円換算は USD = 107yen とする
20年後には約594万
20年前からVTIを月1万円の積み立てを始めたとしたら、2020年の年始めで594万 (USD 55,550) が手元にある計算になります。以下、推移のグラフです。
非常に綺麗な右肩上がりのグラフですね。途中リーマンショックによる評価額の下落は見られますが、3%の積立と比較しても安定的にアウトパフォームしているように見えます。
以下は比較の表です。それぞれの年次にてその他の積立と比較しても高い結果となっています。5年目ですらその他二つの比較より遥かに優れたパフォーマンスです。
Year | 2001 (Year1) | 2005 (Year5) | 2010 (Year10) | 2020 (Year20) |
A. 毎月$100積み立て | $1,200 | $6,000 | $12,000 | $24,000 |
B. A+複利3% | $1,236 | $6,562 | $14,169 | $33,312 |
C.VTI 購入 + 配当再投資 | $1,200 | $7,139 | $14,649 | $55,550 |
VTIの配当は?
VTIは2001年の上場当社から配当を出し続けています。
積み立てた結果の年間配当は約11万円 (USD1,144)となりました。
年間配当の伸び方に関しても綺麗な右肩上りとなっています。グラフの形も壮観ですね。
VTIを月に5万円で積み立てていたとすると
20年間で約3,410万円
月に約1万円だったものを5万円としてみました。
結果は
約3,410万円
(USD 318,749)
20年で3000万円台です。ここから更に10年、20年と積立期間を増やしていくと更に伸びていきます。非常に良い結果ですね。
ちなみに
- 月にUSD 500 (約5万円) を20年間積み立てるとすると約1,284万円
- 複利3%で積み立てたとして、約1,776万円
両者と比較しても差が明確ではないでしょうか。
20年積立での配当は?
20年間積み立てた年間配当は約61万円 (USD5,691) となりました。
年間配当が、年間積立額である約60万円と同様の額まで伸びています。ここまでくると今後10年の積立も加速的に進んでいきます。
こちらは配当金のグラフです。それにしても、何度見ても綺麗な右肩上がりですね。
株式を長期で保有することによる複利、再投資効果
長期で所有していると株価自体の上昇の影響も受けれます。配当以外にも企業活動において、企業が利益を自身の事業への再投資を行うことで企業自体にも複利のような効果が働き、結果として企業価値が上がる効果です。
結果として株を所有すると、配当と企業活動の2つで複利、再投資の効果を受けれているわけです。このことからも長期での資産運用であれば株式所有が有効です。
VTIは長期投資に適した上場投資信託
VTIは投資先の企業分散が行われており、数ある中でも優れたETFと言われています。投資の基本はリスクを最小限にするための分散とポートフォリオと言われていますので、米国経済全体というポートフォリオに組み入れる上ではこの上ない上場投資信託となっています。
リスクに関しても非常に低リスクとなっています。何故なら、成長国においては経済活動が発達する限り、市場全体の成長は限りなく高いと言ってよいからです。
「アメリカ株を積み立てたいけどどこがいいかわからない」という方は、VTIを先ずは積み立てる事をお勧めします。何故ならば、VTIに投資するということはアメリカのほぼ全ての銘柄に投資しており、アメリカでの市場の恩恵をそのままに受ける事ができるからです。
その他企業も参照に
参考【株価と配当金は?】20年間P&Gの株を買い続けていたら
参考【株価と配当金は?】20年間コカコーラの株を買い続けていたら
参考【株価と配当金は?】20年間マイクロソフトの株を買い続けていたら
参考【株価と配当金は?】20年間Amazonの株を買い続けていたら
参考【株価と配当金は?】2008年の上場からVISAの株を買い続けていたら